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読書メーターのデータ再構築を中心とした、読書ブログです。

2022年7月度のブクログまとめ

 

こんにちは。

2022年7月度に読んだ本の書影を上に掲げました(ブクログアプリのスクリーンショットです)。先月度に読めたのは、都合4冊。以下、ブクログへの登録内容に、若干のコメントを加えて記述いたします。

 

わたしたちの登る丘

アマンダ・ゴーマン著/鴻巣友季子訳 文春文庫

この世界にあって、「それでもなお、光はある。わたしは、光になる」と訴えかけていると思う。

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バイデン大統領の就任式で朗唱された詩の全訳です。ゴーマンは、史上最年少の桂冠詩人。分断と対立の世にあってなお、光を掲げようとする決然とした意志を謳った作品です。

恥ずかしながら、少しずつですが、自力の「試訳」を作成中です。まだ2回分しか公開していませんが(汗)

 

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100分de名著テキスト『太平記』

安田登著 NHK出版

二つの異なる原理が併存し、重なり合っている時、その渦中にある人々は、それを理解はできていないという。鎌倉幕府が滅び、建武の新政を経て、足利義満による安定的な政権が確立するまでの『太平記』の時代は、まさにそうした「あわいの時代」であったとしている。そして、現代もその「あわいの時代」だとされている。今日、『太平記』を読む意義は、時代が似通っているからだとしている。

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2021年4月から継続しているclubhouseでのルーム「100分de名著を語ろう」でも取り上げたものです。以前読んだ、網野善彦さんの岩波ブックレットでも、「異形の王権」として後醍醐天皇が取り上げられていた時から関心がありました。

忠臣・楠木正成と逆賊・足利尊氏という、「わかりやすい」構図だけからでは見えないものが書かれていたと思います。

余談ながら、後醍醐天皇ほどの「歴史上の人物」にも、「崩御」を使わないといけないのかな、「没した」でいいんじゃないかなとも思いました。

 

流転の海

宮本輝著 新潮文庫

豪胆かつ小心で、猥雑な面も併せ持つ松坂熊吾とその眷属たちが織り成す、濃密な小宇宙を描く。宮本輝氏本人と実父・実母をモデルとした大河編の第一部。

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2018年10月から継続している「オンライン読書会」での使用テキストです。2021年4月から、clubhouseで実施していましたが、最近になってTwitterスペースで実施してもいいかなと考えています。

実に4500ページを超え、37年を経て完結した全9部作の第1部です。全巻が新潮文庫入りしたのを契機として、全巻を読破しようと計画したものです。これを逃すと、この作品は読めないまま一生を終えるだろうという直感がありましたので、読書会の力をお借りして読んでしまおうと考えたものです。

 

セロ弾きのゴーシュ

宮沢賢治著 青空文庫

高畑監督によるアニメ版の鑑賞直後に読了。実に忠実なアニメ化だということがわかった。特に、セリフ部分はほぼ完全に採録されている。ちゃんと読んだのが初めてのような気がするが、敢えて「深読み」もしないというのもいいかもしれない。

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本文に「第6交響曲」とあるが、アニメではベートーヴェンの『田園』が採用されていました。確かに、チャイコフスキーの『悲愴』や、マーラーの『悲劇的』ではないでしょうね。